こんにちは!!愛知県江南市の寺沢歯科医院です!!
今回の歯の豆知識ブログの内容は『サホライドというお薬』についてお話ししていきます。
みなさんはこの“サホライド”というお薬の存在をご存じですか?
もしかすると聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
この薬は子供の歯である乳歯に使われることが多いです。
その理由としては・・・
①乳歯の虫歯の進行がとても早いため
②とても効果のある薬ではあるのですが、この薬を塗った部分が“黒く変色”してしまうために見た目が悪くなる
といったことが挙げられます。
目次
サホライドってどんな薬??
サホライドというのは商品名です。
実際の成分としては“フッ化ジアミン銀溶液”と呼ばれるものです。
この薬を虫歯の部分に塗ることで、歯の脱灰(歯が溶かされること)を防いで石灰化(歯の強化)を促進させるお薬です。
その他にも、抗菌作用があったり、プラーク(歯の汚れ)を抑制する作用や、虫歯の進行を抑制する効果があります。
ちなみに、口内炎治療としても使われることがあるお薬です。
サホライドを塗るとどうなるの??
では、このお薬を虫歯に塗るとどうなるのでしょうか?
最初にお話ししたとおり、塗ることで歯が真っ黒になります。
これは薬の中に含まれている“銀”が歯に定着することで起こります。
そのため、大人の歯でサホライドを使用することは滅多にありません。
虫歯になると、歯は柔らかくなります。
そのため、器具でつつくとボロボロと崩れてしまいます。
取り除かないといけない部分もありますが、ある程度虫歯を取り除きサホライドを塗ることで柔らかい虫歯の部分がかたくなります。
必要な場合はこの処置を何度か繰り返します。
サホライドで虫歯の進行を抑える際の注意点とは?
・この薬はあくまでも虫歯の進行を抑制するもので完全に進行を止めてしまうものではありませんのでご理解ください。
塗ったことで安心せず、定期検診や毎日の歯みがきをしっかりと行ってください。
・虫歯の部分に反応して黒く変色します。
・フッ素とは違ってうがいをしても、すぐ食事をとってもさしつかえありません。
今回の歯の豆知識ブログでは、虫歯の進行を抑制する薬であるサホライドについてお話ししていきました。
この薬を塗ったから虫歯が完全に止まる訳ではありません。
大切なことは、しっかりと毎日の歯みがきを行うこと。また、定期検診で虫歯や歯の状態を細かくチェックすることです。
少しでも皆様のお口の健康のお役に立てるようにサポートいたしますので、何かお困りのことがありましたら一度ご相談ください!