こんにちは!!愛知県江南市の寺沢歯科医院です!!
今回の歯の豆知識ブログの内容は『骨粗鬆症のお薬を飲んでいる際の注意点』についてお話ししていきます。
骨粗鬆症の方は、飲み薬を飲まれたり、注射を打たれる方が多いです。
そのお薬の中にも、歯科の治療を受ける際に注意が必要なものと、そうでないものとがあります。
今回は歯科治療との関係についてお話ししていきます!
目次
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは?どんな病気??
骨粗鬆症とは、骨の強度の低下(骨密度や骨の質の低下)によって骨折のリスクが高くなる骨格の病気のことをいいます。
一般的には、女性は45~55歳の間に更年期を迎えます。
この時期には女性ホルモンが急激に減少します。
これが原因となり、骨量が減少します。
骨密度とは、骨の強さを判定するための指標の一つです。
骨密度は80%以上が正常とされています。この数値が70%を下回るようになってくると骨粗鬆症と診断されます。
骨粗鬆症の治療薬にはどのようなものがあるのでしょう?
骨粗鬆症の治療薬にはたくさんの種類があります。
カルシウム製剤、活性型ビタミンD3製剤、ビタミンK製剤、ホルモン剤、そして、ビスホスホネート系薬物などです。
この中のビスホスホネート系薬物、通称BP製剤と呼ばれるお薬がとてもやっかいです。
ビスホスホネート系薬物(BP製剤)と歯科の治療との関係とは??
BP製剤はビスホスホネート関連顎骨壊死(がっこつえし)というものに関係があります。
これは、簡単に言うとBP製剤を飲まれているときに歯を抜くなどの外科的な処置を行うことで、顎(あご)の骨が炎症を起こしてしまい壊死(腐る)してしまうというものです。
この顎骨壊死というものが起きてしまうと、最悪の場合は腐ってしまったあごの骨を除去しないといけなくなってしまいます・・・
想像するだけでゾッとしますよね?
顎骨壊死に関係があるのは飲み薬だけでなく、注射薬も関係しますので内科の先生に一度確認してみてはいかがでしょう??
BP製剤を飲まれている方の抜歯について
基本的には歯を抜くなどの外科的な処置を控えさせていただきます。
また、内科の先生と相談をさせていただいて、お薬の変更が可能かどうかを確認します。
BP製剤に関しては、3年以上飲み続けていらっしゃる場合は3ヶ月ほどお薬を飲むことを休んでいただく可能性があります。もちろん、内科の先生と相談の上です。
また、どうしても早急な抜歯が必要!等の対処が困難な場合には大型の病院の口腔外科に依頼をして、全身的な管理の下で抜歯を依頼する場合がございます。
今回の歯の豆知識ブログでは、骨粗鬆症とお口の中の外科処置による副作用についてお話ししていきました。
顎骨壊死を予防するためには、お口の中を清潔に保っておく必要があります。
そうすることで、顎骨壊死のリスクを下げることができます。
少しでも不安に感じることがありましたら、些細なことでも構いませんので一度ご相談ください!