暑くなってきたこの時期に知っておきたい知識!!
こんにちは!!愛知県江南市の寺沢歯科医院です!!
今回の歯の豆知識ブログの内容は「経口補水液とスポーツドリンクの違い」についてです。
最近は、経口補水液という言葉をよく耳にすると思います。その一方で、スポーツドリンクも存在します。一緒のもののようですが、経口補水液とスポーツドリンクがは別物なのです!
では、この二つの違いは何でしょうか??
今日はその違いについてお話ししていきます。
もともと、経口補水液とは病気の治療が目的で使用する点滴からスタートしたものです。
今から200年近く前に、イギリスの医師がコレラ患者が下痢による脱水症状から命を救うために血管の中に食塩水を注射したのが始まりだそうです。
脱水状態になると、水分だけでなく、ナトリウムやカリウムなどの電解質。いわゆる、イオンが奪われてしまいます。脱水症状のあるこの状態で水分だけをたくさん補給しても、細胞の仲間では十分に届かないのです。
細胞の中に水分を補給するためには、失われたナトリウムやカリウムイオンが必要になってきます。
つまり、経口補水液とは体内にスムーズに水分を補給するためのものです。
スピーディーに身体の中、細胞の中に水分が吸収されるようにするためには、ナトリウム、カリウム、ブドウ糖の濃度、割合が決まっているのです。
それを元に、吸収しやすい割合で作られたものが経口補水液、ということになります。
ナトリウムとブドウ糖を加えることで、飲んだときに腸からスムーズに水分が吸収されるようです。
一方、スポーツドリンクは経口補水液とは異なり、ナトリウム、カリウム、ブドウ糖は同じく含まれているのですが、ブドウ糖の占める割合がとても大きい飲み物です。
経口補水液を飲んだことがある方はご存じかもしれませんが、経口補水液はおいしい!!とは言いにくい味ですよね?
スポーツドリンクは甘~く味付けされているため、グビグビと一度にたくさん飲めてしまいますよね?
大きな違いはここにあると思います。
ちなみに・・・経口補水液、スポーツドリンクそれぞれに含まれている成分の割合の違胃ですが・・・
経口補水液は、
ナトリウム75mEq/l
カリウム20mEq/l
ブドウ糖2%
これに対し、
スポーツドリンクは
ナトリウム21mEq/l
カリウム5mEq/l
ブドウ糖6%
です。
単位を見るとわかりにくくなりますが、数字だけを見て比べていただけるとわかると思います。
ブドウ糖が多く含まれていると、その分吸収が早まる!というものではありません。
イメージとしては、回転ドアにたくさん人が押し寄せて、入れない状態と同じです。
今回の話からは少し脱線してしまいますが、糖分が多いということは、むし歯のリスクが高まります。それだけでなく、糖尿病などの生活習慣病のリスクにもなります。
どちらかというと、スポーツドリンクも“ジュース”という意味合いが強そうですね。
熱中症対策のために!や、おいしいから!という理由で、スポーツドリンクをガブガブ飲むことは避けた方が歯や、身体のことを考えると良いかもしれませんね。
寺沢歯科医院では、みなさまのお口の悩みを少しでも解決できるように心掛けております。
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