乱れた食生活は虫歯の原因菌にどのような影響を及ぼすのか??

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いつも寺澤歯科のブログをご覧いただき、まことにありがとうございます。
今回の歯の豆知識ブログの内容は、食生活の乱れが与える影響についてです。

砂糖と虫歯の関係とは?

虫歯の発症において重要なもののひとつとして、飲食物の中に含まれる砂糖(ショ糖)の存在があります。
このショ糖が虫歯の原因になっていることは多くの疫学調査や動物を用いた虫歯の実験で確認されています。
ショ糖の摂取量が激減した第二次世界大戦中、虫歯の発症率も著しく減少し、戦後に再び上昇したことからもショ糖摂取量と虫歯の発症とは直接的な因果関係があることがわかります。
ショ糖の消費量と虫歯の発症率を調べた結果、年間に消費されるひとりあたりのショ糖摂取量が15キログラム以上になると虫歯の発生率が激増することが明らかになっています。

食生活が乱れ、お菓子などからたくさんのショ糖がお口の中に入ることで、虫歯の原因菌である『ミュータンス菌』が増加します。そして、ショ糖からたくさんの乳酸をつくりだし、これによって歯の表面が溶かされていくのです。
また、ミュータンス菌がショ糖からつくり出す不溶性グルカンとよばれるものによって歯の表面にさらに強固にくっつきやすくなるのです。
これにより、だ液による歯の修復(再石灰化)が起こりにくくなり、虫歯が進行しやすくなるという『負のスパイラル』に陥ってしまうのです。

虫歯の原因はショ糖だけなの??

ショ糖以外にも炭水化物も原因になります。
また、ショ糖の虫歯誘発を調べた研究では、同じショ糖量を摂取する場合、毎食事のたびに食べたほうが、間食に自由に食べるよりも虫歯の発症率が低くなるようです!!
たくさんのショ糖を摂取しているかどうかも重要なことですが、食事の回数はどうか?常に何かを食べていないか?など食べ方も虫歯の予防にはとても重要なことなのです。

さらに、食べ物の形状も虫歯の発症に影響があります。
ショ糖濃度は高いもののお口の中に長く停滞せずに流れていきやすいものよりも、ショ糖以外の炭水化物を含んでいるが長時間お口の中に残るものの方が虫歯のリスクが高いのです

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