タバコを吸うことで起こる、さまざまなお口の中の変化とは??

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こんにちは!!江南市の寺沢歯科医院です!!
今回の歯の豆知識ブログの内容は前回の続きですが、『タバコを吸うことで起こるお口の中の変化』についてお話していきます。禁煙後どれくらいで歯周病のリスクが下がるのか?についてもお話していきます!!
前回は、タバコを吸うことで歯周病のリスクが3倍以上に高くなるということや、受動喫煙であってもリスクが高まるということをお話していきました。
今回はもう少し細かな内容をお話していきます。

目次

喫煙者と非喫煙者のお口の中はどのような違いがある??

喫煙することで以下のような変化が出てきます。
①歯ぐきの色が黒っぽく、暗い色をしている。
②歯周病の進行状態のわりに出血が少ない。
③歯周病の進行が早い。
④歯ぐきの厚みがまして、ボテっとした見た目になる。

①の歯ぐきの色ですが、これはタバコの影響で歯ぐきの血流が悪くなることが原因で起こります。
②の状態のわりに出血が少ないというものは、ニコチンによる虚血(細胞に血液がうまく供給されていない状態)が原因で起こります。
③の歯周病の進行が早いのは、炎症性のサイトカインというものが関係しています。
④の歯ぐきの厚みが増すというものは、タバコの熱刺激によって歯ぐきのコラーゲン線維が増えることが原因で起こります。

上記のもの以外でも、喫煙者は非喫煙者と比べて歯ぐきが下がっていることが多かったり、歯を支えている骨が炎症で溶かされていることが多いです。
その結果、非喫煙者と比べて歯を失っている人が多いのです・・・
このように、タバコは百害あって一利なしの存在です。

喫煙者は歯周病も治りにくい??

喫煙者は歯周病になりやすい!という話を前回の歯の豆知識ブログでお話していきました。
逆に、歯周病を治す場合の歯ぐきの反応はどうなのでしょうか?
答えは・・・喫煙者は非喫煙者と比べても歯周病が治りにくいです。
歯医者でのお掃除を行っても、その効果が現れにくいのです。
非喫煙者と比べても、25~50%ほど効果が低下すると言われています。

喫煙をすると、歯周病のリスクはなくなるの??

では、喫煙をすればすぐにでも歯周病のリスクが下がるのか?についてです。
残念ながら禁煙後すぐに元通りとはいかないようです・・・

どれくらい禁煙を続けると効果があるのか?ですが、禁煙をしたら約10年でやっと歯周病への影響がなくなってきます。
禁煙後2年の段階では、歯周病のリスクは3.22倍とまだまだ高い状態が続いてしまうようです。

今回はタバコと歯周病の関係、タバコを吸うことで起こるさまざまな変化についてお話していきました。
タバコはお金がかかるだけでなく、身体に悪影響を及ぼします。
そのことを少しでも理解していただけたら幸いです。

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