こんにちは!!愛知県江南市の寺沢歯科医院です!!
今回の歯の豆知識ブログの内容は『ここ数十年でのあごの骨の発育の変化』についてお話ししていきます。
ここ数十年の間に、日本の子どもたちの栄養状態は飛躍的に改善しました。
成人男性の平均身長もここ50年の間に15センチも伸びたのです。
また、成長曲線のスパートも年々低年齢化しているのです。
しかしながら、運動量が減少し続けており、50年前と比べて筋力は低下しています。
栄養が良いために背が伸びる一方で、骨格の割に筋力が乏しくなってしまうことは全身の姿勢にも関係するのです。
目次
あごの骨の発育を妨げる原因とは??
では、なぜあごの骨の発育に影響が出ているのでしょうか?
一番考えられる問題点は“食事の軟食化”でしょう。
若年者は軟食を好む傾向にあります。この、軟食によって食事の際に刺激が減ります。
それによってあごの骨の発育が弱まってしまうのです。
あごの骨が小さくなることで起こる問題とは??
あごの骨が小さくなると、小顔になりますしとても良いことのように感じますよね?
ですが、それによって起こる問題もあるのです・・・
問題点①
あごの骨小さく、小顔の方が増えているのですが、お口の中の歯の大きさに関しては数十年で全く変化していないのです。
ですので、さまざまな歯並びの異常が起きやすくなっているのです。
親知らずが生えるためのスペースがなく、横向きに生えやすくなるなどの問題もあります。
親知らずの手前の歯も生えるスペースがない・・・なんてこともあるのです。
問題点②
あごの骨が小さく、シャープな顔立ちの若者が増えてきました。
かむために筋肉が発達しているエラが張った骨格の場合、下あごの骨の形がアルファベットの“L”のような形をしています。
対して、シャープな骨格の場合は下あごの骨の形がカタカナの“ノ”のような形をしています。
下あごの骨がL字だと、かむための筋肉の走行と歯の軸が一致するためにあごがずれにくく顎関節症になりにくいと考えられます。
逆にシャープな骨格の場合は、かむための筋肉の走行と歯の軸がズレてしまい、かむ度にあごの位置がズレてしまうのです。負担がかかり顎関節症になりやすくなる可能性があります。
今回の歯の豆知識ブログでは、『あごの骨の発育の変化が及ぼす影響』についてお話ししていきました。
あごの骨の成長は6歳頃までに約80%が終了します。
小さいうちにできる限り硬いものをかみ、あごに刺激を与え成長を促すようにすることでお話ししたようなトラブルを防ぐことができるかもしれません。
ご不明な点などございましたらなんでもご相談ください!