むし歯以外でも歯が溶ける?! 歯が溶かされる原因になる『酸蝕症(さんしょくしょう)』って何??

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こんにちは!!江南市の寺沢歯科医院です!!
今回の歯の豆知識ブログの内容は『酸蝕症(さんしょくしょう)』についてお話していきます。


              
さて、みなさんは酸蝕症という言葉を聞いたことはありますか??
初めて耳にする方もいらっしゃるかもしれませんね。
「炭酸飲料ばっかり飲んでると歯が溶けるよ!!」と言われたことはありませんか??
実はこれも酸蝕症にあたります!!
酸蝕症とは、むし歯とは違いむし歯菌(ミュータンス菌)が関係しないものになります。
むし歯は、むし歯菌の作り出す酸によって歯が溶かされるものです。
対して、酸蝕症は食べ物などの酸によって歯が溶かされるものです。

それでは酸蝕症について細かくお話していきます!

目次

酸蝕症の原因、“酸”の種類とは??

酸にもいろいろな種類があります。
①飲食物によるもの・・・炭酸飲料、酢、柑橘類などの過剰摂取
②胃酸によるもの・・・逆流性食道炎や嘔吐などによる胃酸の逆流
③産業性のもの・・・ガラス細工工場、メッキ工場、酸性ガスの吸引によるもの
④薬剤・・・ビタミンなどの酸性薬剤

以上のように同じ酸でも、原因がさまざまです。
飲食物の酢に関して言うと、健康のためにと過剰に摂取しがちですが、それによって歯が溶けやすくなるのです。
心当たりのある方は気をつけてみてくださいね!

酸蝕症にはpH(ペーハー)が関係する!

酸が歯を溶かす原因だとお話してきました。
さて、みなさんはpH(ペーハー)という言葉はご存知ですか?
酸性、中性、アルカリ性と関係してくるものです。
0~14の数値で表すもので、7を中性、0に近いものを酸性、14に近いものをアルカリ性としたものです。
歯が溶ける溶けないの問題にはpHの数値が大きく関係しており、pHの数値が5.5を下回ると歯が溶け始めます!!
だ液(つば)にはお口の中が酸性になってきた時に中性に戻そうとする力があります。
ですが、これには時間が1時間ほどかかります。これは、飲食が完了してから約1時間かかるという意味です!!

酸蝕症から歯を守るためにできることとは??

酸蝕症によって歯が溶かされるのを防ぐためにはどのような対策ができるのでしょうか?
についてお話していきます。

・酸性の飲食物(もちろんそれ以外の飲食物も同様です)のだらだら食べをやめましょう!!
先程も少しお話したように、だ液(つば)の力で酸性から中性に戻すのに食事を終えてから約1時間かかります。飲食を長時間続けていると、唾液(つば)の力が十分に発揮されずお口の中が酸性の状態にある時間が長くなってしまいます。おやつなどはだらだら食べないように心がけましょう!

・逆流性食道炎など、改善可能な原因を減らしていきましょう。

・歯の質を高めたり、だ液(つば)の質を高めて酸に対する抵抗力を高めていきましょう。
これには、フッ素(ハミガキ粉や歯医者での塗布)やキシリトールガムを積極的に応用していきましょう!!

酸蝕症だけでなく、むし歯や歯周病など、ご自身では自覚症状のない場合がございます。
よろしければ一度定期検診にいらしてくださいね。
少しでも皆さまの健康をサポートできるようにこれからも頑張っていきますのでよろしくお願いします!!

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