こんにちは!!江南市の寺沢歯科医院です!!
今回の歯の豆知識ブログの内容は『入れ歯を新しくされた方の食事練習』についてお話していきます。
入れ歯を初めて作った。長年使っていた入れ歯が割れてしまって新しく作り直した。歯を失ったことで入れ歯が新しくなった。
さまざまな理由で入れ歯を新しくされることはあると思います。
そんなとき、「入れ歯ができあがって硬いものでもなんでも美味しく食べられるぞ!!」と考えてしまいがちだと思います。
ですが、なかなかそうはいきません・・・
例えば、新しい革靴に変えたとします。新しい革靴では少し歩いただけでも靴ずれを起こしてしまいやすいですよね??
入れ歯も同様なのです。
お口の中の柔らかい粘膜の上に、硬い入れ歯が入るのです・・・いきなり問題なく使えることは少ないです。
うまく使えるようになるためには“練習”や“慣れ”、何回かの“調整”が必要になってきます。
入れ歯の設計や、お口の中の環境、かむ力などによっても調整に必要な期間は変わってきます。
目次
入れ歯を新しくしたらまずは練習を
最初はやわらかい物や、小さく切ったものをゆっくりとかむことから始めましょう!
そして、かむ時は奥歯でかみましょう。
大きな入れ歯の場合は左右でバランスよくかむようにしましょう。
こうすることで入れ歯が外れにくくなります。
入れ歯の設計にもよりますが、基本的に入れ歯の前歯でものをかみ切ることは避けましょう。
前歯の粘膜やあごの骨に負担がかかりすぎたり、入れ歯が外れる原因になることが多いです。
もちろん、その間に痛みが強く出るようであれば入れ歯の調整が必要ですのでご連絡ください!!
入れ歯の設計などにもよりますが、全てのものをご自身の歯と同様にかめるようになることは不可能です。ですが、すこしでもご自身のお口の中にフィットしたものしていくために調整、練習しながら慣らしていきましょう!
お食事のポイント
粘着感のある食べ物は少しずつ食べましょう。
入れ歯に粘着する代表的なもの・・・それは『お餅』です!
粘着力のある食べ物は水分を多めにすることで粘着力を弱めたり、一口を小さくして少しずつ食べるようにしましょう。
硬いもの、コシのあるものは調理で工夫しましょう。
硬くて歯切れの悪いもの。タコやイカ、アワビなどは包丁で細かく切れ目を入れて歯切れを良くすることで食べやすくなります。
つぶつぶある食べ物は気をつけましょう。
ごまやイチゴなどのつぶつぶは、入れ歯と歯ぐきの間に入り込むととても痛みます。
つぶつぶのある食べ物を食べるときは、一度にたくさん食べないようにしましょう。
もし、つぶつぶが入り込んでしまった場合は入れ歯を外して取り除きましょう。
入れ歯を少しずつ慣らすためにも、やわらかい食べ物から徐々に硬いものをかむようにしていきましょう。
例えば、最初のうちはやわらかい豆腐やおかゆなどを。
慣れてきたらご飯やはんぺんなど・・・という形で徐々に硬いものにチャレンジしてみてください!
これくらいの硬さのものは食べられる!この食べ物はかみにくい・痛みやすい・・・など、ご自身で理解していただけるとより快適にお食事を楽しめると思います。