こんにちは!!愛知県江南市の寺沢歯科医院です!!
今回の歯の豆知識ブログの内容は『オーラルフレイル』についてお話ししていきます。
みなさんは“オーラルフレイル”という言葉を聞いたことはありますか?
オーラルとは口のことです。フレイルとは加齢により衰えた状態を意味します。
つまり、加齢によるお口の機能の低下症のようなものです。
このオーラルフレイルによって日常生活の質を落としてしまう可能性があります。
今回はオーラルフレイルにはどのようなものがあるのかをお話ししていきますね。
目次
オーラルフレイルによって起こることとは??
お口の周りの筋肉が衰えることで以下のことが起こる可能性があります。
・かたい物がかみにくい(食べにくい)。
・汁物でむせてしまうことが多くなる。
・お口が乾燥しやすくなる。
・薬を飲み込みにくくなる。
・話すときに舌が引っかかる感じがしてスムーズにしゃべれない(滑舌が悪くなる)。
・お口の臭いが気になる。
・食事にかかる時間が以前よりも長くなる。
・薄い味がわかりにくくなり、味付けが濃くなってしまう。
・食べこぼしが多くなる。
・食後に食べ物が口の中に残りやすい。
・自分の歯や入れ歯でしっかりとかみしめられない。
いかがでしょうか?みなさんは心当たりのある項目はありましたか?
これらはお口の周りの筋力の低下や、だ液(つば)の分泌される量が減ってしまうことなどが原因です。
オーラルフレイルへの対処法とは??
①お口の周りのトレーニング
ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、“あいうべ体操”はオーラルフレイルにも効果的です。
・「あー」と口を大きく開ける。
・「いー」と口を大きく横に広げる。
・「うー」と口を強く前に突き出す。
・「べー」と舌を突き出して下に伸ばす。
これを1セットとして、1日に30セットを目安に毎日続けましょう。
②調理を工夫しましょう。
食べ物をかみ切りにくくなってしまうことで、やわらかい食事が多くなってしまうと食事の栄養バランスが悪くなってしまうことが考えられます。
かみにくいから食べない・・・ではなく、食べられるように調理を工夫してみましょう。
例えば、筋や繊維を断ちきるように切る。食べやすいように一口大の大きさに切るなどです。
③定期的な歯科検診・クリーニング
今回はオーラルフレイルについてお話ししていきました。
お口の周りの筋力の衰えによって、さまざまなことが起こります。
これらを放置しておくと、認知症などにもつながる可能性があります。
気になるお口の症状がございましたら、どんな些細なことでも構いませんので一度ご相談ください!!