フッ素の濃度に違いがある?! 歯医者で塗るフッ素とハミガキ粉の中のフッ素の濃度の違いについて

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こんにちは!江南市の寺沢歯科医院です。
今回の歯の豆知識ブログは、以前にも少しお話をさせていただいた「フッ素」について、もう少し細かくお話していきます。

目次

フッ素の濃度には違いがある?!濃度による効果の違いについて

歯磨き粉の中に含まれるフッ素の濃度と、歯科医院で歯の表面に塗るフッ素の濃度には違いがあることをご存知でしょうか?
歯磨き粉の種類によってもフッ素の濃度はまちまちですが・・・歯磨き粉の中に含まれるフッ素の濃度は上限が1500ppmと定められております。
※単位がわかりにくいですが、ppmとは1g中に1.5mgのフッ素が含まれている!というものになります。

歯科医院で歯の表面に塗るフッ素のお薬はフッ素濃度が9000ppmです。
濃度に大きな違いがあることがわかりますね。

フッ素の作用の仕方と濃度による効果のある期間の違いとは??

フッ素を塗ると歯の表面にフッ化カルシウムというものを生成します。これは水やだ液(ツバ)には溶けにくいです。しかし、むし歯菌の出す酸には溶けるという性質を持っています。
フッ素の作用は大きく分けると①歯に対する作用と②粘膜などに対する作用の2つに分けることができます。

①高濃度のフッ素による虫歯予防の場合

歯科医院で塗布していく高濃度のフッ素の場合です。
こちらでは、歯に対する作用がメインとなります。

高濃度のフッ素を塗ることで、歯の表面にフッ化カルシウムが作られます。これは、高濃度フッ素の場合歯の表面に数週間~数ヶ月残ります!!
このフッ化カルシウムが酸によって溶かされることで、歯の表面からフッ素イオンが溶け出します。それによって、歯の脱灰(溶かされること)を抑制し、再石灰化(歯の補強)を促進します。

②低濃度のフッ素による虫歯予防の場合

毎日のハブラシで歯磨き粉から取り入れていく、低濃度のフッ素の場合です。
こちらでは、粘膜などに対する作用がメインになります。

歯磨き粉中の低濃度のフッ素は歯磨き後に粘膜、プラークなどに付着して保持されます。
これはだ液によって少しずつ洗い流されていくため2時間程度しかお口の中に残りません。
もちろん、高濃度のフッ素同様、歯の表面にフッ素が付着して作用します。しかし、1度で強く作用させる!というものとは異なり、多数回歯の表面に作用させて少しずつ歯の質を高めていこうとするものになります。

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