こんにちは!!江南市の寺沢歯科医院です!
今回の歯の豆知識ブログは前回に引き続き『ハミガキ粉の成分』についてです。
前回と同様に難しい言葉のオンパレードです・・・
少しでもみなさんのハミガキ粉選びの役に立てるとありがたいです!!
今回から
①むし歯予防のために
②歯周病予防のために
③知覚過敏対策のために
④美白・ホワイトニングのために
⑤口臭予防のために
の5つの目的ごと分けてお話していきますね!!
目次
①むし歯予防のためにはハミガキ粉にどんな成分が入っていると効果があるのか??
むし歯の原因菌の働きを抑制し、歯の再石灰化を促す成分が含まれているものが望ましいでしょう。
・殺菌剤
《歯や歯肉の表面、だ液(つば)中に浮かんでいる細菌に効果がある成分》
塩化セチルピリジニウム(CPC)
塩化ベンゼトニウム(BTC)
クロルヘキシジン(CHX)
《バイオフィルムと呼ばれる歯の表面に付いた細菌の塊に効果がある成分》
チモール
イソプロピルメチルフェノール(IPMP)
トリクロサン(TC)
※バイオフィルムとは細菌の塊で出来ている防御壁のようなものです。このバイオフィルムはご家庭のシンクの周りのぬめりに近い存在で、とても厄介です。
このバイオフィルムに浸透して効果を発揮できるチモール、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサンは殺菌効果が高いです!!
・歯質強化剤・・・フッ素です。
フッ化ナトリウム(NaF)・・・即効性があり、歯の表面に高い耐酸性(むし歯菌の出す酸から歯を守ります)があります。
モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)・・・歯の深部に浸透し耐酸性を高めます。
・歯垢(プラーク)分解剤
デキストラナーゼ・・・歯の表面の汚れを分解する酵素が含まれています。
②歯周病予防のためにはハミガキ粉にどんな成分が入っていると効果があるのか?
歯周病対策としては、ハミガキ粉の成分として歯周病菌の働きを抑制させるものや、歯ぐきに起こってしまった炎症を抑える消炎作用が含まれていることが重要です。
・殺菌剤・・・歯周病菌に作用する
《歯や歯肉の表面、だ液(つば)中に浮かんでいる細菌に効果がある成分》
塩化セチルピリジニウム(CPC)
塩化ベンザルコニウム(BTC)
クロルヘキシジン(CHX)
ラウロイルサルコシンナトリウム(LSS)
《バイオフィルム内の菌に効果がある成分》
チモール
イソプロピルメチルフェノール(IPMP)
トリクロサン(TC)
・消炎剤・・・歯ぐきの炎症を抑える
β‐グリチルレチン酸
グリチルリチン酸
ε‐アミノカプロン酸
塩化リゾチーム
サリチル酸メチル
シオネール
・血行促進剤
酢酸トコフェロール(ビタミンE)
・止血剤
トラネキサム酸(TXA)
・細胞賦活剤
塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)
・収れん剤・・・引き締める作用があります。
アラントイン
塩化ナトリウム
などです!
今回の歯の豆知識ブログでは、むし歯予防、歯周病予防のために含まれるハミガキ粉の成分についてお話していきました。
難しい言葉だらけでしたね・・・(^_^;)
次回は知覚過敏対策、ホワイトニングに効果的なハミガキ粉の成分についてお話していきますね!